妊娠中の胃痛とその原因 妊娠後期の胃痛の原因

妊娠後期（妊娠4ヶ月以降）の胃痛や胸焼け症状は、
じつは多くの妊婦の間で普通にみられ、


統計でもほぼ半分近い妊婦さんが程度の差こそあれ
一度は妊娠中に胃痛の症状を経験しています。




これらの妊娠中におこる胃痛のたいがいは

軽いもので、


通常、辛い食物や脂っこい食べ物、
またはコーヒーや清涼飲料を飲んだあとに
左の胸下に痛みを感じ、ときには左肩や背中にまで
痛みを感じることがありますが、


それらの胃痛の症状は出産と同時に消えてしまうので
あまり問題視されていません。

この妊娠後期胃痛がおこす原因は
先日述べた胎盤で生産される
妊娠中重要な働きをする黄体ホルモンの影響と
密接に関係しています。




黄体ホルモンにはさまざまな働きがあるのですが、
その中のひとつに子宮の筋肉の緊張を緩め、


中で育つ胎児の成長に合わせて
子宮が拡張しやすいようにする働きがあります。




妊娠4ヶ月以降になると胎児の成長とともに
子宮の拡張作用がさらに重要になり、
胎盤で形成される黄体ホルモンがさらに活発になります。




その黄体ホルモンの副作用として
全身のほかの筋肉も緩んでしまい、
食道と胃の間で胃酸の逆流を防ぐ
筋肉の弁の緊張も緩めてしまいます。




そのため胃酸の逆流が起こりやすくなり
胃酸が食道を傷つけ胸焼けや胃のむかむか感をおこします。

さらに胃や腸の消化を助ける
波打つように食物を運ぶ胃腸の筋肉運動も緩めてしまい、
胃腸の中の食物の動きが遅くなり
胃のなかに未消化の食物がたまり、胃もたれ、
さらには胃潰瘍による胃痛をおこしてしまうのです。

ここまでは妊娠前期の胃痛と同じ原因が
妊娠後期の胃痛まで影響を及ぼしているのですが、


妊娠後期になると
さらに成長した胎児とともに子宮が肥大し、
母体のお腹の中にある胃腸を上方へと押し上げます。


胸の上方へ圧迫されている胃の中の胃酸は
さらに逆流しやすくなり、


また上方へ押しやられている
腸の中の食物も動きがさらに悪くなり、


妊娠中によくみられる便秘と同時に
胃もたれによる胃の不快感や胃痛をおこしてしまうのです。

当然胎児は出産のときまで更に成長を続けるので
これらの妊娠後期の胃痛は出産するまで続き、


逆に言うと出産することが
一番効果的に胃痛を治す方法だとも言えます。


そして実際ほとんどの女性は
妊娠後期の胃痛がかわいい赤ちゃんの
出産と同時に消えたと証言しています。




しかしこれらの原因のため
妊娠後期の胃痛はとても辛く
薬ではなかなか改善できません。




そのため私は改善するための
生活習慣の工夫を１４個発見しましたので
次回にまとめました。参考にしてください。




関連記事



妊娠中の胃痛を改善した「しあわせ出産マニュアル」を発見！




妊娠中の胃痛の改善に成功！「しあわせ出産マニュアル」体験日記！